「多摩大学に在籍した4年間」 平尾 知世(9期生)

多摩大学に在籍した4年間、ある意味自分の今まで見えていなかった所を導き出してくれた4年間だったと思う。

○ 学園祭実行委員
○ 近藤ゼミ(サービスマネジメント)

この2つが自分を変えてくれた。
正直入学当時は、学園祭実行委員なんて興味が全くなかった。
なのにいつのまにか...入部していた(笑)
そこからの年間は、あっという間の3年間だった気がする。
サークル感覚のFriendlyさがあるが、大勢のメンバーで「学園祭」という年1回しかない行事を作り上げる。
それもかなり真剣に...
1時限目から4~5時限目まで授業に出て、その後から23時頃まで活動、
1年間 365日のうちのほとんどの日を活動していたと思う。
時にはそのまま友達の家でお酒飲みながら打合せをしたり色々と語り合っていた。
その時鍛えられたのか、仕事で残業しているときは夜の方がテンションが高い(笑)

1つの企画を立てるときに『Plan ― Do - See - Check』の流れがある。
企画もそうだが学園祭を作り上げるのに、1人ではできない。
仲間と協力し、フォローしあって作り上げていかないと到底できるものでない。
なにげにその考えは今の営業の仕事の基盤になっていた。
営業は、お客様から仕事をもらってくる。
そこから会社とお客様を結びつけるパイプ役としてお客様の立場に立っての意見、
会社の立場に立っての意見をうまく結びつけ ”いいモノ” を作り上げるのである。

バイトをして好きなものを買って遊んでの学生生活とは真逆な大学生活(笑)
学園祭1週間前ぐらいになると学校での泊り込みありで睡眠時間も1日に2~3時間は当たり前。
けど、学園祭が終わったあとの打ち上げの最初の1杯のビールがたまらなく美味しかったし、
一生忘れられない。この1杯があったから続けていられたのだと思っている。

2つ目は、専攻サービス「サービスマネジメント」との出会いである。
「顧客満足」を与えるにはどのようにすればよいか?
どういうことをしたら人(顧客)は喜ぶのだろうか?
いくつかある考えの中で「特別な経験・体験をしてもらうこと」が印象に残っている。
授業でよく例えられていた、ディズニーランド。非現実世界への体験。
今までなんとも思っていなかった事を、当たり前と思っていた事をこの考えにあてはめてみると意外に面白い。
「電 車」=空間サービス
「美容院」=髪を切るサービス
サービスを受ける人と与える人が同時でありサービスは体験なのだ、
という考えが自分の考えや感覚を変えてくれた。

自分の仕事に置き換えてみると「営業は売ること」の考え方から
「実際にシステムを稼動させるまでが営業」となる。
書くのが遅れたが、私は今システムコンサルタントをしている。
この考え方を持つことでお客様との接し方も次第に変わってきたし、お客様からの信用度も増してきた。
満足感を得てもらえることで次のお客様を紹介してくれるのだ。

プライベートでは、飲み会の幹事をやる時に時々サプライズバースデーをやっている。
その時イベントを考えることも楽しいが、「喜んでくれる笑顔」が自分への満足感となっている。
顧客満足を与えられた時、自分の満足感も充たされる。

この大学時代の2つの出会いが自分の根本であり成長の糧ともなっている。
そしてゼミ、学園祭実行委員で出会った仲間は今でも飲み友達であり親友であり相談相手であり
心の支えとなっている。