「視点を多く持つこと」 近藤 倫(15期生)

大学との出会いは、母がWBS(ワールドビジネスサテライト)に出ている中谷巌学長の“多摩大学”学長のテロップに注目したことから始まります。こんな些細なきっかけから、私の大学生活が始まりました。

1年生受講必須の中谷巌学長主催の自己発見学習は、それまで学校から与えられたことだけを学んできた自分にとって、“自分達で考え、試行錯誤し、道を切り拓いていく”という能動的な行為なものであり、とても新鮮に感じました。

受身でいると、道は他人に切り拓いてもらわなければならなくなりますし、社会に出る前に意識の転換を果たせたことは、自分のターニングポイントであったのではないかと思っています。

私は4月で社会人2年目になる、まだまだ社会ではひよっこなのですが、仕事を単にこなすだけでなく、自分なりに工夫をして進める、自分なりの考えを持って進めるということを繰り返すことで、日々の業務の質も向上していくように感じ始めています。また、本をたくさん読んだり、自分から積極的に学び続けることで仕事の質も上がり、仕事も楽しく思えてきました。「能動的なマインドを持つこと」、「学ぶことの重要性を知ること」、「思考を止めないこと」、この3つは学生のうちにクセをつけておいたほうが良いと思います。

ここで今の仕事に触れておきます。
現在、私は、某ポータルサイトの、マーケティングリサーチ(市場調査)部門で働いています。自社のサービス開発のためのリサーチではなく、世の中にある数多くの企業のマーケティング課題解決のために、インターネットリサーチサービスを提供しています。調査票(アンケート用紙)を作る際には、「モレ、ダブりない」ものをつくらなければなりません。(調査で聴取していない内容は、いざ分析しようとしてもデータがありませんので、分析のしようがないのです・・・)また、「性別や、年代で違いがあるはず! ライフスタイルで違うはず!」など、いかに豊富な分析の視点を持っているか、鋭い仮説を立てられるかが求められます。実はこのような“分析の視点を考える”、“調査内容を考える”というのは、大学での実践的な講義で学んだことが大いに活かされているのです。

私は所属していた中川理ゼミで、マーケティング戦略を中心に、心理学・ロジカルシンキング・常識にとらわれない視点の重要性を学び、また刺激的な仲間とめぐり合えました。そしてなにより普段の講義で、余暇・アート・地域コミュニティ・組織・ブランド・ベンチャー・社会システムなど、経営というものを多角的な視点で捉えることができたのは、今の私の大きな財産になっていると思っています。仕事のスピードUPという点でも、大学1年からPCを当たり前に使っていたことで、入社してからの対応に困りませんでした。ノートPCを4年間貸してくれた大学の教育環境には感謝しています。

入社するまで、まさかリサーチに携わるとは思っていませんでしたが、大学で学んだことが活きていることがうれしいですね。さぁて、社会人2年目も精一杯頑張ろっと!